月別アーカイブ: 2014年7月

自律神経と筋緊張

「自律神経失調症」という疾患は最近とくによく聞きます。

自律神経とは?
交感神経と副交感神経があります。
ときに拮抗(シーソーゲームのようにバランスをとりながら)ときに各々の神経で働きます。

分かりやすくサバンナにいる動物を思い浮かべるとこんな感じです。
交感神経は敵と戦う時など緊張状態にあるときに働きます。
副交感神経は食事中や休んでいる時に働きます。

ここまではご存知の方も多いのではと思います。
しかし「筋肉と自律神経」の関係はどうでしょう?

筋肉は収縮する(縮む)ことで、きゅーっとその長さを短く硬くし「肘を曲げる」「膝を伸ばす」「首を回す」
など関節の運動を起こします。
実は交感神経は筋肉の収縮を過度に高めるといわれています。

精神的緊張により体が「戦闘態勢」に入り筋肉が緊張するというのももちろんありますが、
交感神経は筋肉の中にあるセンサー(筋紡錘)にも枝を伸ばし筋肉の収縮を高めるといわれています。
(このセンサーは筋肉の状態を神経の中枢に伝え、筋肉がさらに縮むようにします。)

常日頃から精神的に緊張状態にある人は交感神経の働きが優位となります。
そしてこのセンサーの働きが高まり筋肉はさらに過度な収縮を起こします。

自律神経失調症とはさまざまな症状があり個々の患者さんで症状は違います。
『胃腸など消化器系』に症状がでる方もいれば『排尿や排便』『手の冷えなど循環器症状』にでたり
『頭痛や睡眠トラブル』なども多いです。
そしてお身体を触らせてもらうと首や肩そして背中周りにハリ感があり筋肉は緊張状態にある方が多いです。

当院では「マッサージ」や「電気治療」「鍼灸治療」などでまず筋肉をゆるめ
患者さまの過度な緊張状態をとく治療をお勧めしております。

シンスプリント

シンスプリントの治療について。

【原因】
ランニングや、ストップ&ゴーが多いスポーツに多くみられます。
痛む場所はスネの内側の下1/3位のあたりにズキーンとした痛みが走ります。
ヒラメ筋や後脛骨筋が走行しているのですが、その筋肉が骨に付着する場所が痛む訳です。

原因は多岐にわたるのですが、O脚や偏平足などが多いです。
超音波画像では骨膜が肥厚している場合が多く、ひどい場合は疲労骨折もみられます。
脛骨というスネの骨は少し湾曲しているのですが、
この湾曲が他の方より強い場合などは靴のインナーなどを作成して対応するしかありません。

【治療】

痛みが強い場合は消炎鎮痛処置をおこないます。
腫れを抑える塗り薬などを使用し、低出力の超音波治療をします。
偏平足なども改善しなければなりません。
テーピングやトレーニングをして頂き、傷んだ場所に負担が掛らない体つくりを目指します。

【予後】

一度治っても再発する場合が多いです。
特に成長期のお子さんは膝のオスグット病も併発している事も多く治りも悪いです。
無理に部活などを続けてしまうと、非常に治りが悪く、
部活やスポーツの頻度などを一度考えなおして頂き、治療計画を立てます。

【予防】

予防には足底の筋肉を鍛えます。
また、フォームや靴のヘリ具合などをみて、インナーなどを入れてみます。
簡単なテーピングでも予防できることが有ります。

痛みを感じたらまずは安静にして休むことが、シンスプリントの治療では一番重要です。
そのうち治るだろう・・・と思う過ごしていると悪化の一途を辿ります。

早めの治療を心がけましょう。
お気軽にご相談下さい。

飛田給鍼灸整骨院